「いまどき、若い人が結核で死ぬなんて絶対あってはいけないこと!もっと早く、知ってさえいたら、死なずにすんだのに」
非正規雇用で企業に勤めながら、自分が結核と知らず悪化させて死んだ若者の死に、結核予防に携わる専門家が叫びました。
自分と自分の周囲の人を守るために、結核のリアルを知ってもらおうと、(公財)結核予防会結核研究所の研究班(注)とNPO法人ART FOR LIVES、そこにかつて路上生活で結核にかかりそれを克服したオジサンたちのグループ「ひまわりの会」や、「結核って、知ってる?」の問いにふりむいた桑沢デザイン研究所 基礎造形専攻の受講生の若者達も加わって、1つのプロジェクトが立ち上がりました。
見えてきたのは、つらくても誰にも言わず、休まずがんばってしまう若者の現実。そして無防備な生活習慣です。
「自分も、いつY君になるかもわからない。知って行動すれば、死なずに済むことを伝えたい。」
これは、Y君のように「休めない」若者達からの 手紙です。
(注:H26年度厚生労働科学研究委託費「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発研究事業」地域における結核対策に関する研究 石川班石川分担)