臨床・疫学部
概要
臨床・疫学部は、結核の疫学サーベイランス業務および研究を主軸に、国内外での結核対策に関連する幅広い分野での調査・研究を行う部署です。
臨床・疫学部は、結核サーベイランスおよび臨床疫学的研究の両面から、結核対策の科学的根拠を提供する部署として、さらに、国内外の結核対策を支える疫学情報の分析・研究・提供サービスを行う部署として、世界の結核制圧に向けて貢献していきたいと考えております。
調査研究
研究面の活動は、『日本及び海外の結核対策に寄与する疫学的研究の実施』を旨とした方針で運営されています。研究分野は、部の名称にある臨床的・疫学的研究に留まらず、喫煙・結核対策及び法制研究、実地調査、結核対策支援ツールの開発等にいたるまで、幅広い分野に展開しています。また、我が国での結核対策の経験を生かした、国際協力分野における貢献も実施しています。
疫学情報室・疫学情報センター
質の高い結核サーベイランスを維持運営するため、臨床・疫学部には疫学情報室が置かれています。疫学情報室は、日本の結核疫学統計情報の整理・収集を行うと同時に、結核患者の疫学情報の発信と疫学研究を行い、国および各地域の結核対策に直接・間接に寄与することを目的としています。
実務としては、届け出された結核患者に関する基本的情報をまとめた月報・年報・結核管理図等の統計作成に留まらず、結核研究所において過去50年以上の間蓄積されてきた膨大な結核サーベイランスデータとその分析経験を生かし、国の結核登録者情報システムの構築・運用の支援も行っています。
また対外的な情報発信基地としての疫学情報センターを運営しており、結核サーベイランスデータの集計・解析結果をインターネットのウェブを通して情報公開すると共に、国際機関・全国保健所・医学研究者などからの問い合わせにも対応しています。