12.肺機能障害者対策事業
結核既往者呼吸教室 | |
結核既往等の肺機能障害者に対し運動療法や腹式呼吸等を取り入れた講習会を開催し、日常生活の管理指導、相談、結核再発防止の指導等を行った。 | |
効果: | 結核既往等の肺機能障害者が日常生活を快適に過ごせるようになるとともに、結核の再発防止の支援がなされる。 |
宮城県
結核後遺症による低肺機能者に対する呼吸管理教室等 | |
関係市町村及び関係団体等と密接な連携をとり、結核の後遺症による低肺機能者等に対する健康教育、健康相談、健康チェック、在宅酸素機器の展示説明などを実施した。 | |
効果: | 結核の後遺症による低肺機能者等の在宅時における不安の軽減を図りながら、肺機能に即した日常生活が送れるよう支援する。 |
山形県
低肺機能者健康診断実施事業 | |
医師・理学療法士による低肺機能者の呼吸器教室を実施。 | |
効果: | 低肺機能者のフォローアップが図られる。 |
福島県
呼吸機能障害者在宅療養支援事業(平成10年度から継続) | |
(1) (2) |
呼吸器教室「いきいき教室」の開催 呼吸機能障害や、在宅療法に関する知識や情報の提供の他、医療相談(2回)、交流会(2回)を含んだ内容を企画した。 いきいき通信の発行(年5回) 主に呼吸器教室の内容の周知、在宅療養に関する情報の提供 |
効果: | ・在宅呼吸機能障害者の苦痛の軽減、QOLの向上につなげることができる。 ・関係機関職員が呼吸機能障害者の実態及び各々の役割について知ることができる。 |
郡山市
再発予防事業(呼吸器教室) | |
(1) (2) |
医師会呼吸器部会との連絡会議 呼吸器教室実施 実施回数 1回 <実施内容> @医師の診察、相談 A肺機能検査 B理学療法士による呼吸器リハビリ C保健師による生活指導、健康相談 |
効果: | ・結核の再発や肺機能障害を予防する。 ・肺結核後遺症を抱える者が医者と結びつき、不安軽減が図れる。 ・肺機能障害対策について、保健・福祉・医療が一体となって検討することができる。 ・地区において実施することにより、身近な場所で保健サービス支援が展開できる。 |
低肺機能者健康相談事業 | |
県内7保健所(水戸、日立、ひたちなか、潮来、竜ヶ崎、土浦、下館)において、専門医師、理学療法士、保健師等が中心となり、講習会を開催。 @専門医師による講義 Aリラクゼーションを中心としたリハビリ訓練の実施 B低肺機能者の緊急時における応急処置の指導 C健康相談 D地域の保健・医療・福祉関係者あるいは患者相互の情報交換 受講者:低肺機能者及びその家族 115人 医療従事者 86人 |
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効果: | 低肺機能者の日常生活の質的向上が図られ、また、地域における低肺機能者への理解が深められ、在宅療養の援助体制を図る上で必要な関係機関等の連携が促進される。 |
東京都
肺機能障害者対策事業 | |
(1) (2) (3) |
低肺機能者を対象とした講演会 低肺機能者在宅支援事業(多摩東村山保健所管内) 第9回全国結核フォーラムの後援 |
効果: | 低肺機能者のQOLの向上 |
世田谷区
慢性呼吸機能障害者に対する在宅療養生活支援事業 | |
(1) | 呼吸器教室(春2日制) @疾患の理解 A日常生活の過ごし方 B呼吸リハビリテーション C情報交換、個別相談 他 |
(2) | フォロー教室(秋1日制) @呼吸リハビリテーション A交流会 他 |
効果: | 慢性呼吸機能障害者への医療や在宅療養生活における情報提供は医療現場となることが多いが、その情報量は医療機関により格差がある。在宅療養生活におけるQOLの向上を目指していくためにも当事者への適切な情報提供や情報交換の場が必要である。また、高齢・病状の悪化に伴い外出機会の減少、精神的な孤立感の増大などが起こり、これらがADLの低下をきたす原因となっている。 呼吸器教室の定期的開催と身近な地域での情報交換の場を設けることで、慢性呼吸機能障害者のQOLの向上につながる。継続しての参加者で呼吸が楽になったなどの効果が見られる。本事業は毎年、新規の参加者が半数を占めている。効果的な方法を検討しながら、地域の慢性呼吸機能障害者に対する事業の継続が望まれる。 |
神奈川県
低肺機能者講習会 | |
低肺機能者講習会 平成12年度実績 2会場 77人 |
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効果: | 合併症の予防により結核の再発を防止する。 |
肺機能障害者の訓練教室 | |
低肺機能者に対し、呼吸訓練、健康相談等を実施し、必要に応じ健康診断を実施した。 | |
効果: | 呼吸訓練により、肺活量について有意に改善が図られている。また、疾病理解や同じ病気の者同士の交流により、孤独感、不安感が和らぎ、不安解消が実践意欲を向上させ、実践が自信につながった。結果的に自覚症状の改善、QOLの向上が認められ、訓練教室が有用であることが確認された。 低肺機能者にとっては唯一の訓練教室となっており、対象者のQOL向上のため、今後も継続して実施する。 |
富山県
低肺機能者対策事業 | |
呼吸器教室の開催 @医師による講義 A呼吸器実技等 |
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効果: | 結核再発防止と日常生活への支援 |
富山市
低肺機能者対策事業 | |
(1) (2) (3) |
肺機能検査、呼吸法の基礎及び肺のしくみについての講座 呼吸法、排痰法 肺機能検査の結果報告及び座談会 |
効果: | 結核再発防止と日常生活の改善を図る。 |
岐阜県
1.結核後遺症者健康呼吸器教室 | |
(1) (2) |
「呼吸機能障害と自己管理」 講師:中濃病院内科医長 安田憲生氏 「呼吸リハビリテーションの実際」 講師:中濃病院理学療法士 堀 学氏 |
効果: | 結核の後遺症者が、医療機関受診時に日常生活について医師の相談を受けることは、診療時間の制約もあり制限される。よって、この教室が医師、理学療法士の指導を受ける貴重な機会となる。 |
2.結核後遺症者支援技術者研修会 | |
「誰にでもできる呼吸リハビリテーション」 講師:高山赤十字病院 西尾 優氏 呼吸介助リハビリテーション 実技:高山赤十字病院 伊賀真美氏 老健はなさと 新井祥司氏 |
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効果: | 呼吸介助を行える介護者の育成が必要であり、今後も継続して実施していく。 |
3.結核後遺症者健康呼吸器教室(西濃地域) | |
参加者からの質問に答える講演、呼吸補助筋の運動に関する実技指導、参加者の日常生活について座談会を行った。 @講演:大垣市民病院 堀場通明氏 A実技:大垣市民病院 谷口陽吉氏 |
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効果: | 呼吸器障害を持つ人が、お互いの悩みを出し合い意見交換して、良い交流の場となる。 |
4.結核後遺症者健康呼吸器教室(東濃地域) | |
日常生活の過ごし方をテーマに交流会と講演を実施した。 @「呼吸器後遺症と健康維持」 講師:共栄診療所 上野 喬氏 A「呼吸器リハビリテーション」 講師:昭和病院 大西雅之氏 |
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効果: | ・同じ症状で苦しむ参加者の意見交換ができる。 ・冬場に向け日常生活の過ごし方などを具体的に学ぶことができる。 |
岐阜市
結核後遺症者呼吸器教室 | |
問診、胸部レントゲン検査、肺機能、酸素飽和度等の諸検査、講話、実技指導個別指導等 | |
効果: | 結核後遺症者等の在宅での生活支援をするとともに、その人のQOLを高められる。 |
名古屋市
結核既往者呼吸器教室 | |
肺結核の後遺症として呼吸不全のある者に対して、市内6保健所において、X線検査、肺機能検査及び生活指導等を実施した。 | |
効果: | 結核管理の一環として、肺機能障害者に対して、健康診断・日常生活における注意事項・呼吸不全になったときの対策等を指導する。 |
豊橋市
結核に関する健康相談(呼吸器教室) | |
胸部X線撮影検査、動脈血酸素飽和度等を含む健康相談及び専門医、理学療法士、音楽療法士、保健師等による日常生活、福祉制度等に関する指導等を実施した。 | |
効果: | 肺結核及びその他の疾患による呼吸不全者及びその恐れのある者に対して、健康相談や日常生活、機能訓練等に関する指導等を実施することにより、良好な日常生活の維持が図られ、呼吸器疾患障害の発症、増悪が予防される。 |
結核再発予防・呼吸機能回復事業 | |
(1) | 呼吸器健診等を含めた健康診断 @呼吸器健診(診察、肺機能検査、血中酸素飽和度測定、胸部X線検査) A呼吸器医療相談 B息切れ相談会 |
(2) | 呼吸器教室等による集団衛生教育 @呼吸器教室 A呼吸器リハビリテーション B患者交流会 |
(3) | 個別訪問指導 @個別相談 A訪問呼吸器リハビリテーション |
(4) | 肺機能障害研修会 @事例検討報告会 A予防講演会 |
効果: | 結核の再発防止と、肺機能障害者のケア体制の確立、並びに保健所が本事業をコーディネートすることにより、医師会、病院、市町村が結集して地域支援の広がりと連携を推し進めることができる。 |
兵庫県
結核既往者呼吸器教室事業 | |
兵庫県患者同盟の協力のもと、呼吸器障害によって在宅酸素療法が必要な者等を対象に、療養生活上の注意事項や結核再発防止等に関する講習会を開催し、在宅療養の支援を図った。 | |
効果: | 結核既往者に対して、結核再発や在宅療養支援を行うことにより、結核の再発防止が図られる。 |
神戸市
結核既往者・低肺機能者呼吸器教室の開催 | |
結核既往者等のうち呼吸器障害のある者に対して、日常生活の留意点や在宅酸素療法による療養生活上の注意事項について、専門医師による講習会を開催した。 | |
効果: | ・呼吸器教室を開催し、呼吸器障害者の在宅療養の支援を行うことにより、結核再発の防止が期待できる。 ・教室においては活発な質疑応答が交わされ、障害者の不安を取り除く一助となっている。 |
尼崎市
呼吸器教室の開催 | |
在宅酸素療法が必要な者等を対象に呼吸器教室を開催した。 | |
効果: | 結核既往者の再発予防及び治療中患者の中断防止 |
1.低肺機能者呼吸器教室 | |
結核の後遺症である低肺機能者等を対象に、理学療法士、医師、保健師等による呼吸器教室を実施した。 | |
効果: | 低肺機能者に対する管理指導が図れる。 |
2.呼吸不全者・家族支援事業 | |
保健所で把握している全事例の家庭訪問を実施した。医療相談会、呼吸不全研修会を開催した。 | |
効果: | 呼吸不全者及びその家族が抱える療養上の問題を解決、情報交換等により、療養の継続・生活の質の向上を図ることができる。 |
高松市
低肺機能者等呼吸器教室 | |
結核の後遺症である低肺機能者を対象に、医師・理学療法士・保健師等により呼吸器教室を実施した。 | |
効果: | 低肺機能者、結核既往者に対する管理指導が充実し、再発の防止等が図られたが、引き続き今年度においても実施したことで、より一層の管理指導の充実及び再発の防止を図ることができる。 |
低肺機能者健康教室 | |
福祉事務所、国立療養所、医師会、市町村等と連携し、在宅肺機能患者の掘り起こしを行い、モデル保健所2ヵ所で定例の健康教室を開催し、肺機能検査、呼吸訓練法、呼吸不全に関する講演会等を実施し、生活支援等を行った。 | |
効果: | 低肺機能者に対して健康教室を行うことにより低肺機能者のQOLを高めることができるとともに、結核ハイリスク者の早期受診、早期発見を可能にし、罹患率の減少及び二次感染の防止を推進できる。 |
長崎県
寝たきり老人・結核回復者相談事業 | |
(1) | 結核回復者に対する研修会の開催及び専門医による日常生活での肺機能改善運動、助言、呼吸器リハビリ指導の開催等 @西彼保健所:呼吸器教室(3回) 参加者35人 A県北保健所:呼吸器リハビリの集い(3回) 参加者26人 呼吸器リハビリ訪問指導(理学療法士等による訪問) |
(2) | 発病の恐れのある者への喀痰検査、X線ポータブル健診の実施(7保健所)及び療養指導 @喀痰検査:容器配布数221人、回収者数50人、塗抹培養ともにすべて陰性 AX線検査:受診者数316人、紹介状発行者数16人、結核患者なし |
(3) | 結核フォーラムに1人派遣 |
(4) | 書籍「結核との闘いは続いている」を配布 |
効果: | ・結核の再発あるいは重度結核患者の発生を未然に防ぐことにより、家族内感染等、再発患者の発生を防止することができる。 ・肺機能障害を緩和することにより、体力の保持及び精神面でも支援になる。 |