1.DOTS及び患者管理事業

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DOTS事業

東京都

結核治療率向上事業
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山谷地域結核特別対策事業
病院内直接服薬確認治療(DOT)事業
DOT連絡会の開催
DOT資料集の作成
効果: ・住所不定者結核患者の早期発見と治療促進
・直接服薬確認治療(DOT)の普及

新宿区

結核患者服薬治療支援事業
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服薬治療支援事業(DOT)を了承した者に対して、入院中月1回保健師が病院に訪問をした。
月〜金の午前9時30分から11時の間に通所してもらい、看護師の面前で服薬した。
退院後主治医が必要と認めた期間、服薬を支援した。
効果: ・入院から退院、そして宿所確保の流れができたため、退院間近の自己退院がなくなりつつある。
・入院中月1回保健所からの訪問があるため、医療のことや退院後の生活不安などの相談にのれ、患者の不安がなくなるので、服薬確認事業につながり、治療終了者が増える。

横浜市

指定地域結核発病防止対策促進事業(横浜市DOTS事業)
(1) 寿町勤労者福祉協会診療所でのDOTS治療の実施と地域における結核治療の充実
41人が延べ2,387回DOTSを行い、治療終了者は30人、脱落者は3人、治療継続中は8人(治療完了率は、73.2%)。
(2) 国立療養所南横浜病院での院内DOTS支援と効果的な患者管理
 @医療ソーシャルワーカーの相談件数 560件
 Aカウンセラーの相談件数 275件
   ・DOTS推進委員会 12回
   ・DOTSカンファレンス 12回
(3) DOTS事業をバックアップする地域の連携体制の整備
 @関係機関との調整会議等
   ・福祉局及び寿町勤労福祉協会 4回
   ・南横浜病院との会議 1回
   ・中保健所及び南保健所との会議 2回
   ・行政関係機関会議 1回
 A関係者への研修
   MSW及びカウンセラーとの打ち合わせ 1回
 BDOTSを支援・推進する会議 
   結核対策ネットワーク会議 1回
(4) 県立循環器呼吸器病センターでの院内DOTSの推進と連携マニュアルの作成
 マニュアル検討ワーキング 6回
効果: ・結核治療完了率を高めることで感染の危険性が低下し、将来的には患者発生の減少が期待できる。
・医療・保健・福祉の関係機関の各々の役割が確認され、患者の支援体制の整備等、横浜市のDOTS事業の基盤が確立する。
・南横浜病院の院内DOTSにより、服薬の重要性等の患者教育、確実な服薬による入院期間の短縮、医療費の軽減、結核病床の確保ができつつある。
・県立循環器呼吸器病センターと保健所の連携を図ることができ、病院訪問や患者情報が入手しやすくなる。
・DOTSの情報提供を行い、院内DOTSの取り組みが13年度から可能となった。

川崎市

川崎市結核対策DOT事業
川崎区の結核の特徴に合致した最も効果的なDOTについて、専門家を交えて検討し、計画・実施した。また、年度末には今年度の結果・問題点について検討した。
効果: 従来、治療困難者とされていた患者の治療成功率を上げることにより、地域間格差の是正及び川崎区、川崎市の罹患率・有病率改善の一助とする。

京都市

DOT(Directly Observed Therapy)事業
住所不定の結核患者に対し、雇い上げ保健師が入院中に病院訪問し、本事業を説明、本人の了承を得た上で、退院後診療所に通所させ、DOT事業の一部を受託した診療所が直接監視下投薬などを行った。
効果: 住所不定の結核患者における治療脱落中断者をケアすることにより、治癒率向上を図ることができる。

大阪府

若年者結核対策特別促進事業
(1) 府立高校における直接監視下化学療法(DOT方式)の実施
最近の保健所が実施した府内の高等学校における結核の集団感染対策事例では、X線撮影検査の対象外である2、3年生が初発患者となっているケースがある。
そこで、これら高校生に対し有症状時における受診の啓発と家族等の結核発生に伴う健診の結果、初感染結核(マル初)と診断された場合における確実な治療完了(6ヵ月間の服薬)が重要となってきており、今回本人及び家族の了解のあった者に対し、府教育委員会と連携の上、直接監視下化学療法(DOT方式)を実施した(30人程度予定)。
(2) 府内高校生等に対する啓発パンフの緊急配布
府内の高校生、専門学校生(約30万人)に対して結核予防のための啓発パンフを緊急配布し、結核予防知識の周知徹底を図った。
(3) 養護教諭等に対する研修会の開催
学校における生徒の健康管理や学校健診において重要な役割を担う養護教諭等に対して結核に関する実務研修を実施し、もって健診等の効果的な推進を図った。
効果: 結核未感染者が多いにもかかわらず結核に関し知識や関心の低い若年者における結核発病を防止するとともに、結核予防知識の普及啓発を図ることができる。

大阪市

DOTSの実施
治療が不完全になりがちなあいりん日雇労働者等に対し、抗結核薬の服用を看護師が直接見届けるDOTSの試行を継続した。