10.調査・研究・モニタリング事業

北海道   東北   関東   東海北陸   近畿   中国四国   九州   沖縄  

コホート観察調査事業

札幌市

結核菌陽性肺結核患者治療成績評価事業
結核菌陽性患者の病院治療成績を調査した。
効果: 本市における結核症の罹患状況とコホート分析結果の情報提供を行い、結核病院との連携強化を図る。

岩手県

結核分析調査事業
(1)

(2)

(3)
北上保健所にて新しく作成したコホート観察調査の個人票を基に、肺結核新登録患者の服薬状況、治療成績、患者管理等について分析した。
対象者の受診から診断までの期間、診断から届出までの期間、合併症の有無等について調査分析し、その結果を医療機関へ情報提供した。
調査票を作成し、予防可能例の定義により発病や重症化の予防について検討した。
効果: 問題点を明確化したことにより、実態に沿った効果的な患者管理等の改善を図る一助となった。
県内の格差是正のためにも、結核対策の指標等を用いて、地域の実態を把握し、分析並びに評価の継続が必要であり、次年度以降も継続事業として取り組む必要がある。

郡山市

コホート観察調査事業(結核対策ワーキンググループ)
(1)
(2)

(3)

(4)
3年間のコホート観察調査のまとめ
集積・分析
 結果の集積、結核研究所の協力を得て分析
分析結果検討会
 調査結果を医師会等に還元
調査報告書作成、配布
効果: 保健所での患者管理の強化及び短期化学療法の推進による罹患率・有病率の低下、有病期間・登録期間の短縮。

千葉県

コホート調査研修会の開催
患者登録票と結核予防法申請用紙から、服薬状況、菌所見、抗結核薬の種類、治療状況を観察し、集計及び分析を行った。
効果: 治療成績の判定基準により、治癒率、治療中断率などを調査し、結核対策に役立てる。

東京都

結核対策調査研究事業
(1)
(2)
肺結核患者調査(コホート)と解析・評価(東京都全域)
結核薬剤耐性菌調査研究事業(東京都全域)
効果: ・結核患者の治療完了の現状調査に基づき、効果的な治療脱落防止策の策定が可能となる。
・結核対策の効果的推進のための基礎的データの集積

台東区

コホート観察調査
平成12年1月から12月までの新登録患者のうち、肺結核初回治療患者の調査を行った。
効果: ・新発患者の確実な治療方法と対策の根源を探る。
・今後も区内の現状を踏まえ、継続していく。

富山市

治療成績調査事業
保健師初回指導、定期外健診、患者治療成績調査等について協議した。
効果: 今後の結核患者管理及び定期外健診等に役立てる。

兵庫県

結核患者背景因子別の治療成績評価事業
各保健所でコホート観察調査を実施し、県立衛生研究所疫学情報部において集計及び分析することにより、地域の問題点等の把握及び成績評価を行った。
効果: 調査結果をもとに、発見に至る経緯、発見の遅れ、治療の成果など、これまでの状況との比較を行い、結核治療成績の改善を図る。

岡山市

就業者等結核重点対策事業(就業年齢層に対する有効な結核対策システム構築事業)
(1) 治療状況追跡調査(コホート観察調査)の評価分析
 @過去のコホート観察調査のデータを市として評価分析し、結果をまとめた。
 A結核診査協議会委員、医師会委員を交えて結核研究所講師と分析結果等の検討会を実施
 <H11年度>
  ・岡山市の結核医療の現状と課題について調査
 <H12年度>
  ・H11年度に調査した結果を評価分析し小冊子にまとめ、指定医療機関への情報提供資料として
   活用した。
(2) 登録者の職種別罹患率の調査分析等
 職種別罹患率の調査分析
 <H11年度>
  ・登録者の職種を詳細分類し(看護師雇上で対応)、コホート観察調査のデータを集計した。
 <H12年度>
  ・集計結果の分析を実施し、当市の結核患者の傾向を把握した上で、重点的に対策を行う対象を
   決定した。調査結果のまとめや、接触者健診等の意義など結核対策を理解しやすい形にまとめた
   リーフレットを作成した。
(3) 患者管理および接触者健診管理システムの構築
(関係機関との連携強化も含む)
 @患者及び接触者健診管理システム構築
 <H12年度>
  ・システムの仕様を検討
  ・企業等との連携体制づくりと情報提供の形を検討
  ・入力項目(ビジブルカード等)の様式変更を検討
  ・患者管理・接触者説明用リーフレットの検討
  ・病院と保健所の看護間連携体制構築に向けての検討
 <H13年度>
  ・システム仕様等作成、リーフレット等の作成
  ・患者管理等マニュアル作成(医療機関との情報共有化)
 A結核予防可能例の分析(電算入力項目に加える)
 <H11年度>
  ・保健師研修を実施し、事例検討等の分析について保健師が個々に実施できるようにした。
 <H12年度>
  ・11年の新登録塗抹陽性初回治療患者事例の全体分析と、結核研究所講師による研修を
   実施した。
 <H13年度>
  ・システム的に結核予防可能例分析が可能な体制をつくり、分析結果から明らかになった
   課題への対策を施策に反映する。
効果: ・結核診査協議会委員、医師会とともに治療状況の現状把握ができ、より適正な患者治療の指導等が実施できる。
・ハイリスクの対象群にその管理者等を巻き込んだ確実な結核対策のシステムが確立できることにより、罹患率の低下が期待できる。
・将来的に予防可能例の分析を電算管理することにより、問題点を予防対策にフィードバックできる体制が確立される。

香川県

コホート調査
平成10年度の新登録肺結核患者の状況、指導等患者管理について調査票に記入して集計・分析を行い、今後の結核対策の検討を行った。
効果: 本県における結核対策の課題を明らかにし、今後の結核予防対策に役立てるとともに保健所職員の資質向上に役立つ。

愛媛県

肺結核患者治療成績調査・評価事業
(1)

(2)
平成10年中に登録された肺結核患者347人中、松山市分89人を除く258人について調査を実施し、その結果をもとに治療成績の評価を行い、各保健所の特性を把握した。
中央から講師を招き、調査結果について分析・講評を仰ぎ、今後の患者管理等の検討を実施した。
効果: ・平成10年中に登録された肺結核患者を対象に調査を行い、各保健所の特性を把握することにより、適正な患者管理を促すことができ、治癒完了率アップにもつながる。
・調査結果は、県内保健所間の格差や患者管理状況、適正医療を検討するうえで非常に有意義な資料となったので活用を図りたい。