5.結核診査会・症例検討会事業
北海道 東北 関東 東海北陸 近畿 中国四国 九州 沖縄 |
結核診査検討会 | |
長期治療例を1例ずつ検討することにより、不要な治療の終了を促進した。 | |
効果: | ・治療期間の短縮及び短期化学療法の普及が図られつつある。 ・多剤耐性菌、合併症など治療困難な症例を検討し、治療の方針が再認識される。 |
山形県
1.症例検討会実施事業 | |
症例検討会を実施した。 | |
効果: | 症例検討会及び予防可能例検討会を実施したことにより、診査会のレベルの向上、適切な医療の効率化が図られる。 |
2.予防可能例検討会実施事業 | |
予防可能例検討会を実施した。 | |
効果: | 予防可能例の検討を実施したことにより、罹患率・有病率の減少を推進することができる。 |
結核管理対策検討事業 | |
検討会の開催(埼玉県保健所結核対策ブロック会議として年2回実施) @県内4ブロックに分け各保健所担当者を対象に実施。 A症例検討会を含め地域における結核管理体制の向上を図った。 |
|
効果: | 埼玉県の結核の現状を明らかにした上で、各関係機関と検討することにより、必要事項の共通認識をもちながら結核対策事業を展開していける。それにより、県内の結核対策の質の向上が図られる。 |
川崎市
結核診査協議会委員等研修 | |
神奈川県・横浜市・横須賀市と共催して、結核医療の専門家を講師に公開モデル診査協議会を開催。 診査協議会委員のみならず、指定医療機関医師にも参加を呼びかけた。 |
|
効果: | 専門家により実践的な最新の知識を得ることにより、結核医療の基準の徹底が図られ、また、診査会における困難ケースへの対応について、貴重な助言が得られる。 |
横須賀市
結核モデル診査協議会公開研修会事業 |
長期登録者検討事業 | |
専門医による検討委員会の設置 開催回数:2回実施 委員:結核診査協議会委員:5人 |
|
効果: | 治療開始後3年以上経過し、なお要医療の者について専門医による事例検討会を行い適切な患者管理を図る。 |
石川県
患者管理業務検討会 | |
(1) | ツ反・BCG接種状況調査結果について @保健指導マニュアル等の改訂について A事例検討「結核集団感染事例について」 平成9年、10年とも小1、小2、中1、中2すべてにおいてツ反発赤径平均値、陽性率は結研の標準値より低いという結果を受け、地域での実態や各保健所における取り組み状況について意見交換した。 |
(2) | 平成11年度結核研究所保健師研修復命 @ツ反・BCG接種状況調査結果について A保健指導マニュアルについて |
効果: | ・地域の実態について明らかにし、対策について話合える。 ・保健指導マニュアルについて検討することにより、よいマニュアルができる。 ・事例検討により、当事例の処遇について改善し、今後の集団感染を予防するための対策の参考となる。 ・結核研究所研修の復命により、担当者の資質の向上になる。 |
静岡県
結核診査協議会活性化事業 | |
結核研究所の専門医師を助言者に迎え、公費負担申請等に係る症例検討会を実施した。 | |
効果: | 個別症例の検討等の研修を通じて、医療技術の向上に役立つ。 |
三重県
診査会での症例検討会(松阪) | |
松阪保健所結核診査協議会、各症例の主治医、結核研究所講師、複十字病院医師によるモデル診査会を開催した(平成12年3月8日)。 | |
効果: | 結核登録者本人の利益はもちろん、結核診査協議会の意識の変化による長期治療の承認数の減少、結核医療費の大幅な削減(公費の大幅節約)、結核対策の無駄な贅肉ともいえる長期登録者の管理業務(本来は治療を終了すべき人に対して、保健師が訪問指導する矛盾)が少なくなった分だけ、保健所が接触者健診等の重要な業務に優先的に力を注げる等大きな効果が期待できる。 |
結核診査会モデル事業 | |
(1) (2) (3) |
府医師会、地区医師会、結核指定医療機関及び結核診査協議会委員の協力と、国立療養所の専門医師等の助言を得て症例検討した。 診査会の活性化及び役割等を協議し、府内診査の標準化を図った。 保健所の患者管理対策に対し、診査会から助言、要望等を受けた。 |
効果: | 結核診査会の診査内容を強化することにより、適正化医療の普及が図れ、患者管理の強化が推進する。 |
兵庫県
1.結核医療の適正化推進事業 | |
結核診査協議会における長期治療者等の症例検討及びモデル診査会 モデル診査会の開催については、結核研究所等の結核の専門医師を招き、問題のある症例をかかえる主治医にも参加を要請し、公開的な開催の中で、短期化学療法の定着等医療の適正化の推進を行うとともに結核診査会委員の資質の向上を図った。 |
|
効果: | PZAを含む短期化学療法の推進、INH単独等不必要な治療の減少が期待できるとともに、結核診査協議会のマンネリ化を払拭し、資質向上につなげる。 |
2.結核予防可能例検討会の開催 | |
平成11年結核新登録患者発見に係る各々のケースに対して、受診の遅れ、診断の遅れなど結核予防が可能であったか否かについて、各保健所において、医師(所長・結核診査協議会医師)・保健師長・担当保健師・結核担当者・その他必要に応じて結核の専門家を交えて検討を行った。 | |
効果: | 地域での結核患者発生に伴う諸問題が明確になり、地域の実情に応じた結核予防対策を企画し推進することができる。 |
神戸市
結核症例検討会の開催 | |
公費負担申請のあった症例について、専門医を招いて、問題点(@標準治療を勧められるケースか、A治療の必要性の有無、B患者管理、保健指導の際の留意点等)を抽出し、検討を行った。 | |
効果: | 検討結果を踏まえ、医療機関等関係機関と連携を図り、神戸市の結核管理の向上を図ることで、結核患者数の減少を図る。 |
豊田市
結核モデル診査協議会公開研修会 | |
地区医師会、結核指定医療機関及び結核診査協議会委員の協力と(財)結核予防会結核研究所の専門医師等の助言を得て、症例検討会を開催し、結核の診断、治療、患者管理、結核対策の評価を行った。また、結核に対する知識、技術の啓蒙、普及を図った。 | |
効果: | 昨年、結核モデル診査協議会公開研修会を実施したことにより、診査協議会委員の結核に対する理解、知識は向上し、短期化学強化療法の考え方も浸透してきており、結核診査協議会においてその実績がみえ始めている。また、地域の結核対策において重要な役割も担っている。今年度は、地域医師会員に焦点をあて、結核の診断、治療及び患者管理についての理解を十分深められるように、症例検討に重点をおいたモデル診査会を開催し、地域における結核対策の推進を図る。 |
和歌山県
1.結核診査協議会委員研修 | |
(財)結核予防会の講師派遣により、過去の診査結果の評価、症例検討等を行った。 | |
効果: | 結核診査協議会が活性化し、結核診断の精度の向上、短期化学療法の促進等が図られる。 |
2.結核対策検討会 | |
薬剤耐性・結核死亡・非定型抗酸菌症・RFLP分析等について討議し、ケース検討を実施した。 | |
効果: | 和歌山県の結核医療の中枢機関である病院と、そこを管轄し、罹患率も高い保健所が連携を強化することにより効果的な結核対策を推進できる。 |
和歌山市
1.症例検討会 | |
治療中の対象患者については、登録時のX線フィルム、その後半年ごとに1枚のX線フィルムを医療機関から借用し、登録ビジブルカード及び公費負担申請書等を参考に主治医の参加を得てグループ討議を行った。 開催日:平成12年2月5日(土) 14:00〜16:30 助言者:(財)結核予防会結核研究所 伊藤邦彦氏 症例件数:9件 参加者:50人 |
|
効果: | 毎日の診察の中で、結核患者のほとんどいない現状において、結核の早期診断及び短期化学治療は難しい状況である。そのため、実際のケースを通じて結核の確定診断及び治療等を学び、結核治療の改善及び適正な患者管理を図ることができ、さらに診査協議会の機能強化も図れる。 また今までは、ケースについての診断及び治療等について受け身に聞く立場であったので、今回からグループ討議等参加者が積極的に参加し、精度向上に努めることができる。 |
2.結核対策検討会 | |
保健所の結核管理システムを十分理解していただき、相互の立場を理解した上で多方面よりケース検討を行った。 開催回数:1回 |
|
効果: | 市内の35条指定医療機関は1ヵ所で、入院患者のほとんどは排菌患者だが、医療機関と保健所が勉強会をもち、相互の専門性を高め、治療中断及び失敗例をつくらないように連携の強化を図ることにより、短期化学療法の推進かつ多剤耐性の防止ができる。 |
保健所結核症例検討会 | |
県内2ヵ所(南部及び北部各1ヵ所)の保健所を中心に、モデル診査会として複数の保健所結核診査協議会を合同で開催し、他保健所の結核診査協議会委員及び結核専門医を交えて公費負担申請の診査及び診査困難事例の症例検討を行った。 | |
効果: | 保健所結核診査協議会の質的向上を図り、地域の医師に対して結核医療に関する的確な助言を行うことで、岡山県内でのPZAを含む4剤の短期化学療法の普及率を高め、結核患者の早期治癒を促進し、蔓延を防止する。 |
広島県
予防可能例等検討会議 | |
本庁及び保健所の担当職員により予防可能例や治療困難事例等の分析・検討を行った。 | |
効果: | 症例の分析・検討を行うことにより、今後の患者管理の対応・対策の改善及び充実強化が図れる。 |
愛媛県
結核診査協議会委員研修事業 | |
結核診査協議会委員40人を対象に、中央から講師を招き結核に対する最新医療情報を提供していただき、各地区ごとで適正医療をテーマにグループ討議を行った。 | |
効果: | ・結核診査協議会委員が結核の最新医療情報を得ることにより、適正医療の普及、結核に対する意識の再認識が図られる。特に、治療期間の短縮化を促進することができる。 ・保健所の中でも治療期間の短縮化について問題意識をもち、結核対策に取り組めるようになる。 |
高知県
結核診査協議会委員の研修事業 | |
近隣の4保健所が合同で結核診査会を行い、診査精度の向上と協議会間の基準の統一を図った(安芸、中央東、高知市、高幡保健所)。 | |
効果: | 診査会の診査精度向上及び基準の統一化を図る。 |
1.長期治療事例検討会 | |
診査協議会ごとに、治療長期化の要因について十数の症例を用いて、(財)結核予防会の講師、診査会委員、開業医、保健所医師等とで検討し、適正医療の普及について徹底を図った。 | |
効果: | 結核の長期治療患者の実態を把握し、適正医療の普及及び診査会委員の診査能力の向上を図り、有病期間及び罹患率の減少に大いに寄与する。 |
2.予防可能例検討会 | |
保健所の医師、保健師、放射線技師、事務担当者参加のもと、結核研究所より講師を招き、数中の予防可能例について予防可能例であったかどうかの判定を行い、結核対策の不十分な部分について検討した。 | |
効果: | ・予防可能例の手法を用い検討していくことにより、結核対策の不十分な部分等が明らかになり、適切な患者管理が実現できる。 ・このことにより二次感染、集団発生の防止及び罹患率の減少を図ることができる。 |
熊本県
予防可能事例検討会 | |
講師:(財)結核予防会結核研究所 看護科長 小林典子氏 | |
効果: | ・予防可能例の視点で検討することにより、保健所の結核対策を効果的に行うことができる。 ・効果的な定期外健診の実施 ・保健所における結核に携わる関係者がケースを共有することによる効果的な対策の展開 |
大分県
予防可能事例検討会 | |
平成11年度新規登録患者のうち予防可能例の視点で事例検討を行い、その結果を基に助言者を交えて検討会を開催した。 | |
効果: | 管内関係者の結核知識と患者管理、指導技術を向上させることにより、患者への早期の対応と重症化の防止を図ることができる。 |
大分市
結核患者事例検討会 | |
結核患者困難事例について検討会を行った。 | |
効果: | 結核患者事例検討会を行っていくことにより、結核対策のポイントが見え、結核管理に関するレベルアップが期待される。 |
宮崎県
結核診査会症例検討会(モデル診査会) | |
(1) (2) |
通常の結核診査協議会の委員及び結核の専門医師を招いて、一般の医師等の聴取する中で、診査を行った。また、モデル症例も検討の対象として紹介し、治療・申請の実際を検討した。 結核医療特有の諸申請が一覧できるように、関係書類を一括してファイル化し、参加者へ配布した。結核予防法による患者管理の一覧(パウチ処理)も同時配布した。 |