9.調査・研究・モニタリング事業

ツ反・BCG評価事業

北海道   東北   関東   東海北陸   近畿   中国四国   九州   沖縄  

札幌市

予防接種後健康状況調査事業
予防接種後健康状況検討会において、予防接種後健康状況調査一覧表を医学的、疫学的見地から解析・評価し、予防接種副反応の発生実態を把握するとともに、報告事例と予防接種との因果関係について検討した。
効果: 予防接種後健康状況調査により得られた予防接種副反応情報は、都道府県、日本医師会等に還元するとともに、都道府県、市町村、日本医師会を通じて広く国民に提供されることから、有効かつ安全な予防接種の実施の促進が図られる。

青森県

1.ツ反応・BCGサーベイランス事業
保健所管内の小1・小2・中1・中2でのツ反応の成績を分析し、BCG接種技術の評価を行い、各市町村、小中学校、医師会等に還元した。
2.予防接種副反応モニタリング事業
正しい知識の下に予防接種が受けられるよう、予防接種に関する正しい知識の普及啓発を図るとともに、予防接種副反応の発生実態を把握した。

岩手県

1.予防接種後健康状況調査事業(BCG)
予防接種を受けたモニタリング対象者に、調査票を配布し、副反応発生の有無等を確認することとし、必要に応じて、電話または面談により詳細の聴取を実施した。
効果: 予防接種副反応の発生実態が把握できるとともに、副反応の報告事例と予防接種の因果関係について検討ができ、有効かつ安全な予防接種が実施される。
2.予防接種後健康状況調査事業
予防接種後健康状況調査の実施をした。
効果: 正しい予防接種副反応情報を収集し、県民に情報を提供するとともに、予防接種の実施方法の改善を図るための指標となる。

宮城県

BCG予防接種後健康状況調査
予防接種を受けた児童の保護者(白石市、多賀城市)から郵送された調査票により、副反応発生状況を確認する。県は取りまとめを行い、予防接種後の副反応発生状況を把握した。
効果: 予防接種副反応の発生要因等に関する研究所一助とすることにより、より安全な予防接種の実施に役立てることができる。

仙台市

予防接種後健康状況調査事業
定期の予防接種を受けた者に対し調査票を配布・回収し集計した。
効果: 予防接種副反応の発生要因等に関する研究所一助とし、有効かつより安全な予防接種を実施。

福島県

予防接種後健康状況調査事業(平成8年度から)
(1)

(2)
(3)
モニターが、集団接種等により接種を受けた者の中から、当該事業に協力願える人に対し調査票を配り、観察期間中の様子について記入してもらった。
モニターは調査票を収集、集計票に記入し、県に送付した。
県は、内容をチェックし、国に送付した。
効果: 予防接種後の健康状況の実態が把握できる。

茨城県

BCG等モニタリング事業
定期の予防接種を受けた者600人に対し、副反応等の調査を実施した。

栃木県

1.小児結核免疫サーベイランス研究事業
(1)


(2)
結核定期健診(小・中学校とも1年生全員と2年生の一部)におけるツ反成績について、児童生徒一人ひとりの発赤径を1mm階級幅の度数分布表形式の調査票を用いてデータの回収・解析後、結果データを取りまとめて報告書を作成配布した。
養護教諭を対象に結果報告会を兼ねた研修会を実施した。
効果: ・定期健診時のツ反結果データの精密な分布を把握することにより、@集団感染の有無の判定A化学予防適用の参考データの蓄積ができる。
・ツ反の判定技術及びBCG接種技術の向上により、BCG接種対象者のより厳密な選抜ができる。
・結果報告会兼研修会により養護教諭等に分布図作成の方法を教示し、より迅速な結核感染者対策を講じることができるようになる。
2.予防接種後健康状況調査事業
予防接種後健康状況調査実施要領による。
効果: 予防接種の副反応発生状況については、これまで全国的な調査を実施していないことから、正確な副反応情報の把握がされていない現状に鑑み、予防接種後健康状況調査を実施し、正しい予防接種副反応情報を収集し広く国民に情報を提供するとともに、予防接種の実施方法の改善に資する。

群馬県

1.ツ反・BCG接種の実施状況調査(藤岡保健福祉事務所)
ツベルクリン反応検査の発赤径を調査し、ヒストグラムを作成することにより、各学校、地域ごとの特徴を理解し、真の判定に役立った。
効果: 本事業を養護教諭と一緒に行うことで、養護教諭のツベルクリン反応検査結果に対する分析能力が向上できる。
2.ツ反・BCG接種の実施状況調査
管内における児童生徒のツベルクリン反応検査・BCG接種の実施状況及び結果を調査分析し、その結果を各学校や医師会等に報告することで、結核健康診断予防接種事業のより一層の向上を目指した。
効果: 結核健康診断予防接種事業の受診率の維持向上及びBCG接種の精度向上が期待される。

埼玉県

予防接種後健康状況調査事業
集団接種により予防接種を実施する熊谷市及び吉川市が、予防接種を行った児童及び乳児の保護者に予防接種後健康状況調査票を配布し、保護者から回答された調査票により副反応の有無を確認した。
モニターから得られた情報は、予防接種副反応モニタリング検討会(厚生労働省保健医療局長の諮問機関)において、医学的、疫学的見地から分析・評価され、予防接種後副反応の発生実態の把握と、報告事例と予防接種の因果関係について検討された。
これらの情報は、関係者に還元するとともに、都道府県、市町村、日本医師会を通じて広く国民に提供した。
効果: 予防接種後の副反応の発生実態の把握と予防接種副反応と予防接種との因果関係について明らかにされ、その情報が広く国民に提供される。

千葉県

1.BCG接種者の瘢痕とツベルクリン反応の調査
BCGの瘢痕数とツベルクリン反応の大きさの相関を調べた。
また、医師に対しての講習会を実施し、適正な接種方法の啓発を図った。
効果: ・医師のBCG接種技術の向上
・BCGとツベルクリン反応の相関を証明することにより接種のあり方の検討
2.BCGモニタリング事業
厚生労働省通達による「予防接種副反応モニタリング実施要領」に基づき、平成8、9年度に実施した四街道市に引き続き野田市をモデル市町村として、BCGの集団接種時において調査票を配布し、その結果を基にモニタリング一覧表を作成し、厚生労働省に報告し、解析・評価を行った。
効果: BCG予防接種による副反応の発生の実態を把握することにより、今後の個別接種への移行等の参考資料となる。

神奈川県

予防接種モニタリング事業
調査票による健康調査を実施し、厚生労働省へ報告した。

横浜市

予防接種副反応モニタリング事業
医療機関・保健所・市立小中学校における定期の予防接種を対象に、予防接種後の健康調査を実施した。
効果: ・予防接種副反応に関する調査を行うことにより、予防接種の実態把握ができる。
・安全かつ有効な予防接種について、啓発する機会となる。

川崎市

予防接種後健康状況調査
保健所及び(財)結核予防会神奈川県支部川崎健康相談所が実施機関になり、保護者による一定の観察期間後、アンケート調査を実施。調査内容は厚生労働省に提出し、厚生労働省でまとめられた情報は市民及び協力医療機関に還元された。
効果: 市民に対して、予防接種に関する正しい知識を還元することができる。

新潟県

BCG接種副反応モニタリング事業
対象者の中からモニターを選定し、調査票を配布した。モニターにおいて副反応の発生の有無等を調査票に記入し、返送してもらった。
調査票の集計・分析を行い、結果を県民に提供した。
効果: 通常みられる副反応の発生状況、及び従来副反応と考えられていなかった反応の発生状況を把握でき、予防接種副反応の発生要因等に関する研究所の一助となり、有効かつ安全な予防接種を実施することができる。

石川県

ツ反応・BCG接種サーベイランス事業
「小・中学1、2年生のツ反応判定結果の分析調査及び研修会」
 @南加賀
   研修会:「学校保健における結核対策の必要性」
   ヒストグラム作成実習
   講師:石川県南加賀保健所長 伊川あけみ氏
 A石川中央
   研修会:グループワーク「ツ反結果の理解と事後対応」
   講義:「学校長が行うべき結核対策について」
   講師:鹿児島県伊集院保健所長 徳留修身氏
 B河北センター
   管内の小学2年生763人の針痕数調査分析
 C能登北部
   研修会:「学校保健における結核対策」
   講師:鹿児島県伊集院保健所長 徳留修身氏
 D珠洲センター
   検討会:「ツ反・BCG接種及び結核健診実施状況について」
効果: ・ツ反・BCG接種精度管理と学校関係者に対する啓発普及
・学校における結核管理の向上及び学校・市町村・保健所の連携強化

金沢市

ツベルクリン反応検査およびBCG接種調査事業
(1)
(2)
小、中学校において実施されたツベルクリン反応の発赤径の分布及びBCG接種状況を調査した。
学校医・養護教諭を対象とした研修会を開催した。
効果: ・本市におけるBCG接種による問題点の把握と精度管理の向上
・学校医、養護教諭の知識の向上

福井県

BCG予防接種後健康状況調査事業
BCG接種後、対象者の保護者に対して事業の趣旨を説明し、モニタリング協力の同意を得た後、予防接種後健康状況調査票を配布。
保護者から市町村あてに郵送される調査票により、副反応発生の有無等を確認し、予防接種後健康状況調査一覧表に転記し、県あてに報告。
県は、厚生労働省に調査一覧表を送付し、後日還元されたデータを県、郡・市医師会、市町村等を通じて県民に提供した。
効果: ・適正かつ最新の予防接種副反応情報を広く県民に提供することにより、県民が正しい理解の下に予防接種を受けることができる。
・予防接種副反応の発生要因等が研究によって明らかになることから、より有効かつ安全にBCG接種を実施することができる。

山梨県

1.BCG接種痕調査事業
2.予防接種後健康状況調査事業

長野県

1.予防接種後健康状況調査事業
予防接種を実施した者に調査票を手渡し、接種後の健康状態を記入してもらった後、調査票をモニターあてに返送してもらい、半年ごとにとりまとめて集計・解析・評価し、住民等へ情報提供を行った。
効果: 予防接種に対する正しい知識の普及、副反応情報の提供に寄与する。
2.ツ反・BCG実施状況調査事業
小中学校において行われるツベルクリン反応検査について、その結果(発赤分布、陽転率等)を集計し、地域格差等の解析を行った。
また、実施した調査内容を市町村保健師、小中学校養護教諭を参集し検討会を行った。
効果: ・集計・解析の結果、予防内服対象としたすべての者について、それが必要だったか検討するきっかけとなる。
・ツベルクリン反応検査及びBCG接種について、注意すべき点や傾向が把握できる。
・この調査結果を今後の対策に生かしていきたい。

岐阜県

予防接種後健康状況調査事業
小中学校1、2年生のツ反実施状況と発赤長径及びBCG接種者数について調査を行い、その実態を把握した。
効果: 予防接種の実態を把握することにより、有効かつより安全な予防接種の実施に役立てる。

静岡県

BCG副反応モニタリング事業
「予防接種副反応モニタリング実施要領」に基づき、200人のモニタリングを実施した。
効果: 正しいBCG副反応情報を収集することで、住民への正しい情報提供、今後の実施方法改善に資することができる。

愛知県

予防接種副反応モニタリング事業

名古屋市

予防接種副反応モニタリング事業

豊田市

ツベルクリン・BCGサーベイランス事業
ツベルクリン反応検査結果から、各学校のツ反応分布図と地域の基本分布図を作成し、さらに、ツベルクリン反応陽性率からツベルクリン・BCGの技術評価をする。これらを基に、ツベルクリン・BCGの技術研修を実施するとともに、小児結核に関する研修会を開催した。
効果: ・児童生徒のツ反応成績をきちんと記録し、各学校のツ反応分布図と地域の基本分布図を作成することで、精検対象者の選定や集団感染対策等への適切な対応が可能である。
・各学校のツベルクリン・BCG接種の技術評価及び学校医への技術研修を実施することで、2年生のツ反陽性率及び地域で実施している乳幼児期のツ反陽性率の向上が期待できる。これにより、小児の結核性髄膜炎や粟粒結核などの重症結核が予防でき、さらに、小中学校のツベルクリン・BCG接種経費の経済的効果が期待できる。

三重県

予防接種副反応モニタリング事業
(1)
(2)
(3)
(4)
保護者に対する調査説明会
調査票による調査
調査分析並びに評価検討
分析結果、副反応情報を広く住民に提供
効果: 分析結果、副反応情報を広く住民に提供することにより、住民が正しい理解のもとに予防接種を受けることができるようになる。

滋賀県

1.予防接種後健康状況調査
予防接種を受けた者の保護者に対して、予防接種後健康状況調査票を配布し、保護者により記入後、回収し集計した。
効果: 予防接種に関する適正かつ最新の副反応情報を広く県民に提供すること、及び予防接種副反応の発生要因等に関する研究を推進することにより、有効かつより安全な予防接種を実施できる。
2.ツベルクリン反応結果分布調査事業
例年、強陽性者が発見される地域を中心にツベルクリン反応の判定結果の分布調査を実施し、その分析結果を地区医師研修、市町村学校保健関係者等の研修等において発表した。
効果: ツベルクリン反応、BCG接種の技術向上及び適正な運営
3.予防接種副反応モニタリング事業
モニター(定点医療機関)を選定し、予防接種後の被接種者について、副反応の有無、通常反応及び異常副反応を呈したものの状況について調査を行った。
各モニターから報告される調査票(結果)について、専門家による検討会において解析評価を行い、報告書としてまとめた。
結果(報告書)については、市町村、地域医師会及び接種医師等に広く還元した。
効果: 予防接種副反応モニタリングを実施し、正しい予防接種副反応情報を収集し、住民に情報を提供するとともに予防接種の実施方法の改善に資する。

奈良県

1.BCG接種モニタリング事業
保護者によるモニタリング対象者の観察結果を調査票により回収(郵送による)し、必要に応じ電話等で詳細を聴取した。
回収した調査票を集計し、厚生労働省に送付した。
効果: 予防接種副反応の発生実態を把握し、報告事例と副反応の因果関係を検討して、副反応情報の還元をすることにより、有効かつ安全な予防接種を実施。
2.県立看護学生等ツベルクリン反応検査調査事業
ツベルクリン反応検査(原則として、二段階試験方式により実施)を実施し、結果を調査分析した。ツベルクリン反応検査で陰性となった者のうち接種を希望する者に対しBCG接種を行い、免疫を付与した。
効果: ・奈良県の若年成人層の標本として、患者発生の傾向を解明する。病院実習による陽転化率の把握等を院内感染対策の資料とする。
・県立看護学校等でモデル的に行った事業であるが、県内の病院に看護学生や医療従事者の採用時における院内感染予防対策としての二段階ツ反の必要性が広まる。

京都市

予防接種後健康状況調査
予防接種の副反応発生状況を把握するため、BCGの接種を受けた者に対してのモニター調査。
効果: ・予防接種に関する正しい知識の啓発普及が行える。
・予防接種の有効性及び安全性の確認が行える。
・針痕数から一定の予防接種技術の判定が行える。

和歌山県

1.ツベルクリン反応発赤径調査
教育委員会との連携により、県内各小中学校のツベルクリン反応結果を分析し、BCG接種の効果を評価した。
効果: ・医療機関に対し結果を提示することにより、効果的なBCG接種のあり方について、認識を深められる。
・初感染結核の診断において重要な資料となる。
2.予防接種(BCG)副反応モニタリング
市町村の協力を得て、予防接種副反応モニタリングを実施した。
効果: 適正かつ最新の予防接種副反応情報を広く国民に提供するとともに、予防接種副反応の発生要因等に関する研究の一助とすることにより、有効かつより安全な予防接種を実施することができる。

鳥取県

BCG予防接種後健康状態調査事業
選定した対象者の保護者に、予防接種実施後の副反応アンケートを行い、全国で集計、解析、評価し、副反応の実態を明らかにした。
効果: 予防接種の実態が明らかになり、実施医師、保護者に提供することで、今後のより有効で安全な予防接種の実施方法の改善へとつながる。

島根県

予防接種モニタリング

岡山県

予防接種後健康状況調査
地域医師会等の協力を得て、総社市にワクチン(ポリオ、BCG)について事業を委託した。
予防接種実施後に対象者の保護者に対して説明を行った後、調査票を配布し、郵送されてきた調査票により副反応の発生確認を行った。
モニターからの調査票を一覧表にまとめ、厚生労働省あてに報告を行った。
効果: ・予防接種に関する正しい知識の普及啓発の一環として実施することにより、県民が正しい理解の下に予防接種を受けるようになる。
・予防接種副反応の発生要因等に関する研究の一助とすることにより、有効かつより安全な予防接種の実施が期待できる。

広島県

1.予防接種陽転率等調査・分析事業
小中学校1、2年生のツベルクリン反応発赤径別人数、強陽性者数、BCG接種者数及びツベルクリン反応注射部位の調査を行う。併せて予防接種医に対する研修を行った。
効果: ・ツベルクリン反応発赤径分布を調査・分析することにより、地域の陽転率の事情を把握する。
・BCG接種医の研修を行うことにより、接種方法・技術等の向上を図り、結核予防対策の充実強化が図れる。
2.予防接種副反応モニタリング事業
定期予防接種接種者の副反応の発生状況等をモニターした。
効果: 適正かつ最新の予防接種副反応情報を広く国民に提供するとともに、予防接種副反応の発生要因等に関する研究所一助とすることにより、有効かつ安全な予防接種が実施できる。

広島市

BCGワクチン等副反応モニタリング調査事業
BCGワクチン等の副反応モニタリング調査を実施した。
効果: BCGワクチン等の副反応調査を実施することにより、予防接種、結核に関する関心を喚起することができる。

山口県

BCG等モニタリング事業
BCG接種をした乳幼児、小学生及び中学生の保護者に接種後の副反応を4ヵ月間観察し、その副反応をハガキに記入してもらい、集計した。
効果: 集計した副反応を解析、評価することによって、予防接種副反応情報を広く提供し、副反応の発生要因等に関する研究の一助とする。

徳島県

1.ツベルクリン反応発赤径調査事業
県内の小中学校の結核定期健康診断受診対象者におけるツベルクリン反応検査時の発赤径を調査し、ツ反陽性率の改善、担当医師の資質向上を図った。
効果: ツベルクリン反応検査時の発赤径を調査し、各地域間の格差を把握することにより、ツ反陽性率の改善、担当医師の資質向上を図る。
2.小児結核予防対策事業
ツベルクリン反応検査発赤径調査事業を基に、小児結核及び予防投薬例の症例検討を通じて、小児結核治療の向上を図った。
BCG接種等の結核研修を行い、精密検査の対象者選定や予防内服に関する報告書を作成し、関係機関への普及を図った。
効果: 今後の小児結核の予防に関する関係者のレベルアップを図る。
3.予防接種副反応モニタリング事業
予防接種実施後、対象者の保護者に対して予防接種後健康状況調査票を配布し、副反応発生の有無等を確認し、一覧表を作成した。
効果: 正しい予防接種副反応情報を収集し、広く国民に情報を提供するとともに、予防接種の実施方法の改善に資する。

香川県

1.乳幼児のBCG針痕数調査(観音寺保健所)
管内において、乳幼児期のBCG接種精度の重要性を鑑み、有効に接種されているか否かの調査を医師会及び市長の協力のもとに実施した。
効果: 接種効果の評価を計ることにより、精度の向上が図られ、今後の結核予防対策に寄与する。
2.予防接種後健康状況調査事業
予防接種健康状況調査の実施
効果: 予防接種後の健康状況について明らかにすることにより、予防接種の実施方法の改善に寄与する。

高知県

1.BCGモニタリング事業
市町村よりモニターを選定し、モニターよりBCG接種後対象者の保護者に調査票を配布、モニターを通じて調査票回収、一覧表を厚生労働省へ提出。
効果: 有効かつより安全なBCG接種の実施
2.ツベルクリン反応調査分析評価事業
県下の小中学校1・2年生のツ反成績を収集し、度数分布等を作成し、結果を地区別検討会等で学校・医師会に還元し、接種技術の地域格差、精密検査の取扱い等の問題提議の材料とし、地域の関係機関との連携を図った。
効果: ・小中学校の結核定期健康診断の適切な実施の推進
・平常時の小中学校のツ反度数分布を作成することにより、学校における結核集団発生時に参考資料として活用。

福岡県

1.ツ反・BCGサーベイランス事業
県内の小中学校のツベルクリン反応検査結果を集計し、保健所単位でツベルクリン反応の分布図等を作成し、報告書として取りまとめた。
また、各保健所においては、報告書等を基に医師会、養護教諭、市町村担当者等に対して説明会及び研修等を行った。
効果: ツベルクリン反応検査、BCG接種の精度管理及び技術向上等が図られ、乳幼児、若年者の結核罹患率の改善が可能となり、また、学校での集団発生時の対策、予防投薬の判断基準の貴重な資料となる。
2.モニタリング調査事業
対象者に健康状況調査票を事前に配布し、一定期間観察を依頼し、結果を集計後厚生労働省に送付した。
効果: 最新の予防接種副反応情報を被接種者に提供し、有効かつより安全な予防接種の実施に資することができる。

佐賀県

BCG接種の技術評価
管内の1歳6ヵ月児、小学1・2年生に対するツ反検査及びBCG接種結果データを収集し、精度管理委員会、研修会で技術評価を行った。
効果: 平成9年度に実施した「実地研修」の成果が評価でき、今後の予防接種の技術向上に役立てる。

長崎県

BCGモニタリング事業
モニターに対して予め調査票を配布する。各モニターから提出された調査票を集計、このモニタリング一覧表を医学的、疫学的見地から解析・評価を行った。
効果: モニタリングにより得られた情報を各地医師会及びモニターに還元するとともに、各市町村を通じて広く県民に提供する。

熊本県

ツ反・BCG評価事業
(1) ツベルクリン反応・BCG接種状況調査
 @有明保健所:ツベルクリン反応の成績等の調査
 A阿蘇保健所:ツベルクリン反応・BCG接種状況調査
 B宇城保健所:ツベルクリン反応検査の実施状況(度数分布調査)
(2) 研修会
 @有明保健所
   講師:国立療養所広島病院第二呼吸器科医長 重藤えり子氏
 A阿蘇保健所
   講師:(財)結核予防会結核研究所 星野斉之氏
 B宇城保健所
   講師:(財)結核予防会複十字病院健康管理センター主任 中園智昭氏
効果: ・ツベルクリン反応・BCG接種の現状の確認
・ツベルクリン反応・BCG接種の正しい知識の普及
・ツベルクリン反応・BCG精度に関する認識の共有化
・ツベルクリン反応・BCG接種の適正化により、乳幼児期及び児童生徒の初感染結核発病の防止を図る。

大分県

1.予防接種モニタリング事業
市町村において予防接種を受けた者の保護者に対し、副反応等健康状況調査票を渡して、その結果を集計し、その後都道府県経由で厚生労働省に報告した。
効果: 予防接種副反応の実態分析ができる。
2.ツ反・BCG接種実態調査及び検討会
結核定期健康診断におけるツベルクリン反応検査成績書により、各学年の発赤径をヒストグラム化し、学校、地域ごとに比較検討した。これを基に講習会を開催し、問題点を示した。
効果: ツ反・BCG接種技術の向上による陽転率向上
3.結核予防接種(ツ反・BCG接種)に関する状況分析調査
管内における過去5年間の接種状況を分析し、予防接種における問題点を抽出した(中央保健所企画課と一緒に行った)。
関係者に対し結核に関する認識調査を実施し、各機関の実態を把握した。
効果: ・各機関が結核に対し問題意識を持つことができる。
・予防接種における問題点が明確になり、各自が予防活動を積極的に取り組むきっかけになる。
・学校、施設関係者との連携がとりやすくなり、連絡がスムーズに行われる。