本年結核対策目標を期限通り実現
DOTSの早期拡大後はさらに質的向上の必要あり |
この10日間内外の専門家から成る国家結核対策計画合同評価団が行ってきた我国の結核対策についての現場での監査と全国的な評価が完了した。合同評価団は、国際的に承認されている2005年結核対策世界目標を我国が既に予定通り達成したことを確認した。昨日、衛生部王隴徳副部長は調査団専門家から上記の報告を聞いた後、2005年目標の達成はさい先のいい端緒に過ぎず、中国は今後も全力を尽くして全国の結核対策のいま一段の強化に努める、と言明した。
国際的に定められている結核対策世界目標とは、2005年までにDOTS(現行の結核対策戦略)の100%普及、70%以上の患者発見率、および85%以上の肺結核患者治癒率を達成することである。我国は各段階の政府の強力な合意と支持、ならびに経費・政策・施行などの多くの面での重要な確約を得て、これまで県単位で上記の目標を実現したのである。
世界保健機関西太平洋地域医官のピーター博士は次のように語る。中国の結核対策は巨大な成果を挙げた。しかし、直面する課題もまた巨大なものがある。DOTSの早期拡大とともに質の一段の向上が必要である。現在までに2005年目標は達成したとはいえ、薬剤耐性結核対策、エイズと結核の二重感染、さらにハイリスク集団での対策など、なおも多方面の活動を強化しなければならない。
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