日米医学協力計画
第4回環太平洋新興再興感染症国際会議
平成11年3月2日〜4日/バンコク
平成11年3月2日から4日までの3日間、タイのバンコクで、第4回環太平洋新興再興感染症国際会議が開催された。
開催地であるタイを初めとする環太平洋16カ国から総計166名が参加し、今回のテーマである寄生虫性疾患及びインフルエンザについて、グループに分かれ討議を行った。その結果は最終日の全体会議で報告され、アジア・環太平洋地域における人及び動物のサーベイランス体制の改善と維持(インフルエンザ部会)、より良い診断法の開発と途上国での実用化(寄生虫部会)等、今後の課題が提示された。会議終了に当たって、島尾、カーペンター日米両委員長からコメントがあり、島尾委員長は数千年来人類とともにあった結核菌の歴史を振り返り、次の千年紀における見通しと期待について述べた。次回、第5回環太平洋新興再興感染症国際会議は、HIV/AIDS及び結核・ハンセン病に焦点を当て、平成12年1月にインド、チェンナイにて開催されることとなった。
なお、平成11年2月28日には国際会議に先立ち、同地で日米医学協力計画・合同小委員会が開催され、免疫部会、結核・ハンセン病部会のパネルレビューが行われるとともに、今後の計画が話し合われた。その中で、島尾委員長から、アジアの研究者に対し研究費の助成を行うアジア地域奨励研究事業の計画について紹介があり、米側委員から強い支持が表明された。
総務部経理課 根本淳子
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