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結核菌を吸い込むことによってうつります。
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。結核菌は重症の結核患者に飛び散り、それを周りの人が吸い込むことによってうつります(空気感染)。
感染しても発病するのは10人に1人程度
結核に感染しても、必ず発病するわけではありません。通常は身体の免疫機能が働いて、結核菌の増殖を抑えます。しかし、結核菌は強い菌で免疫力だけでは菌を完全に殺すことはできません。そのため、高齢や糖尿病などで免疫力が弱まると、再び菌が増殖を始めて発病するというケースが増えています。
すべての結核患者が感染源になるわけではありません
発病しても、タンの中に結核菌を出していない軽症の場合は、他人にうつす恐れはありません。重症患者も、結核の薬を飲み始めると、タンの中の菌は激減します。発病しても治療を始めれば、周りの人に感染させる危険性は少ないので、過剰に心配する必要はありません。
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予防方法
結核に関心を持ち、正しく知ることが予防への第一歩です。また、咳が2週間以上続く場合は、早めに医療機関で受診することも大切です。早期発見に努めることは本人の重症化や感染の拡大を防ぐためにも重要です。
乳児期のBCG接種で結核の免疫力をつける
抵抗力のない赤ちゃんは、感染すると重症の結核を発病しやすく、生命にもかかわることがあります。これを予防するのが、BCGです。BCGとは、結核の免疫をつけるための予防接種で、効果は15年程度続くと言われています。赤ちゃんが1歳になる前に必ず受けましょう。
抵抗力をつけ結核をはねつけよう
結核は抵抗力が弱まったときに発病します。そのため、日頃から十分な睡眠と食事、適度な運動などを心掛け、体調を整えていれば、感染しても一生発病しない可能性が高いのです。
どんな検査でわかる?
ツベルクリン反応検査 結核に感染したかどうかを判定します。結核に感染すると人体の中に結核に対する免疫ができるので、このアレルギー反応をみます。
レントゲン検査 結核を発病したかを判定します。
タンの検査 タンの中の結核菌の有無等を調べます。
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結核にかかってしまったら、、、
薬をきちんと飲めば治ります 結核と診断されたら、4種類の薬を6ヶ月間毎日きちんと服用すれば完治できます。タンの中に菌が出なくなれば、外来治療も可能です。
DOTSで治そう!
(直接服薬確認療法) DOTSとは、薬を患者に任せるのではなく、患者が服用するのを医療従事者が目の前で確認し、服用を支援する方式です。新しい結核予防法の第25条に定められた治療法です。 |
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日本では、複雑な問題がたくさんあります
高齢者の結核患者が増えています 人口の高齢化に伴って、結核患者も高齢者の割合が増加傾向にあります。若い頃、結核が流行していた世代の人は、結核に既に感染している人が多く、加齢や糖尿病、大きな手術等で体力・抵抗力が低下した時に眠っていた菌が目を覚まし、発病しやすくなります(既感染発病)。また最近では、新たな菌に再び感染し、発病するケースも増えています。
学生・社会人の集団感染が後を絶ちません
若い世代の多くは、結核菌に未感染のため、結核菌を吸い込むと感染しやすく比較的早い時期に発病する危険があります(初感染発病)。
また、結核は過去の病気と思いこみ、症状があらわれていても本人も医師も気付かず、受診や診断が遅れ、集団感染を起こす事例が増えています。
社会経済的弱者に結核が発見されています
大都市の住所不定者など、発見や治療が難しい人々の間に結核が広がっています。
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世界ではエイズにより拍車がかけられています
世界でのまん延 世界では、総人口の約3分の1(20億人)が結核に感染しており、毎年800万人が新たに発病し、200万人が命を落としています。その多くはアジア地域をはじめとする開発途上国で発生しています。また、HIV感染者の3分の1が結核を発病しており、HIV感染者の増加が結核のまん延を加速させるなど、深刻な問題となっています。 |