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新登録患者数(新たに結核と診断され登録された患者) (罹患率) |
39,384人 (31.0) |
塗抹陽性患者数(たんの中に菌が発見される患者) (罹患率) |
13,220人 (10.4) |
結核死亡数 (死亡率) |
2,656人 (2.1) |
年末活動性患者数 (有病率) |
41,971人 (33.1) |
*率はすべて人口10万人対 *罹患率:1年間に新たに結核を発病した人の人口10万人あたりの場合 |
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最初のうちはかぜと同じような症状ですが、2週間以上も微熱やせき、たんが止まらない時は危険信号。症状が進むと全身が倦怠感(だるさ)に襲われたり、寝汗、胸の痛みなどがでたり、血痰や喀血することもあります。
糖尿病や人工透析、大きな手術などで体力が弱ってくると(リスクを負うと)、今まで感染しても発病していなかった既感染者の体内で眠っていた結核菌が目をさまし、発病するケースが全患者の48%をも占めています。
年令階級別の結核罹患率の推移のなかで、60歳以上を細分してみると、特に70歳以上の各階層ではっきり上昇傾向に転じています。
高齢者人口の増加とともに、新たに発生する患者の中に高齢者の占める割合がますます大きくなっています。
抵抗力のない赤ちゃんは、感染すると結核性髄膜炎や粟粒(ぞくりゅう)結核といった命にかかわる重症の結核を発病しやすく、後遺症も深刻なので生後できるだけ早い時期にBCG接種を受けましょう。接種を受けることにより、かなりの確率で発病を防げます。 | |
きちんと検診を受けていれば、万が一結核を発病しても早い段階でわかるので、入院しなくても治療ができます。 | |
年を取ればそれだけで免疫力は低下します。症状が現れたら早めに専門医の診断を受けることが重要です。 |
変だな!と思ったらすぐ医師に見てもらうことが大切です。結核の初期症状は、かぜとよく似ています。せきやたんが出る、体がだるい、熱も出る。こんな状態が続くようなら要注意です。多くの人にうつしたり、手遅れで死亡するケースもあるのです。 |
若さにまかせた徹夜など無理はしないことです。無理なダイエットや偏った食生活、徹夜など不規則な生活を続けていると、感染者は発病しやすく大変危険です。活動的な世代であるため、発病すると多くの人に感染させる可能性があります。 |
おじいちゃんやおばあちゃんは要注意ですよ。新登録患者で60歳以上の占める割合が58%と過半数を占め、1996年以降、80歳代及び90歳以上の罹患率が飛躍的に増加しています。 体力が弱まる高齢者の方々で咳が続くなどの症状があったら専門医の診断を受けましょう。 |
結核はうつる病気。自分だけの問題ではないんだね。学校、事業所、さらに病院や福祉施設などでの集団感染が増加しています。検診や健康チェックによる早期発見で感染の広がりを抑えることが必要です。 |
「DOTS」という治療方法。東京、大阪など大都市で、ホームレスや不法滞在者の間で結核が高率に発見されています。しかも、治療が遅れたり、途中で挫折したりで、治療成功率が低いのが問題です。 |
結核に感染すると、発病するしないにかかわらず人体には結核に対する免疫ができます。このような人に結核菌の”ある成分”(ツベルクリンというたん白質)を注射しますと、人体は結核菌が侵入したと思ってアレルギー反応を起こします。この反応を利用して結核感染の有無を調べるのがツベルクリン反応検査です。 昔はよい薬がなかったので長期の入院が必要でしたが、現在は10種類の有効な抗結核薬があるので、3〜4種類の薬を6〜9ヶ月服用することで、短期間に治すことができるようになりました。 しかし怖いのは、途中で飲むのをやめてしまい、多剤耐性菌を生み出すことです。この菌は少なくとも2種類の代表的な薬が薬に立たなくなるため、結核の進行をくいとめることができなくなり、設備の整った病院で専門の医師による治療が必要となります。結核と診断されたら、最後まで薬を飲みつづけましょう。 結核に感染しているとわかったら、心配しながら手をこまねいているより、抗結核薬を飲んで発病を阻止したほうがいいのです。わが国では昭和32年から乳幼児を対象にして制度化しており、平成元年にはその対象を29歳にまで拡大しました。その有効性は既に立証されています。 |
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結核の常識2000、’99、’98
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